全ての子が満足できる週末練習会にするために…

 週末には、地元の公民館で行なっている練習会に行く。ここにきている子は、実力は一定レベル以上、近畿トップレベルと言っても過言ではない子も何人かいる。
 保護者の協力も得ながら、この公民館練習も、今年度で4年目になる。昨年度までは、毎週土日に通って、練習会を行なってきたが、今年度になり、ある程度は保護者の運営に任せることになり、私は2週間に一回ペースで通うことになった。
 先週末、2月以来ぶりに、公民館へ行った。オンラインで会っていた子供たちとも、実際には何ヶ月ぶりに会った。オンラインでやるのと違って、リアル練習は、子供たちの様子がその場で分かるので、なんとでもなると思っていた。しかし、実際の練習では、子供たちの反応が、つまらなそうに見えた。実際は、そうではなかったのかも知れないが…しんどい?つまらない?緊張してる?眠たい?久しぶりだから?なんだかよく分からないくらい、熱中させられなかった。その日、行なっていたメニューは、①「ハーフ札」5回、②「自陣ベスト10」2回、③トーナメント大会。①から③の繰り返し。
反省その❶
 ①を青、②を桃、③を黄、次の①を緑…と、色を毎回変えたことで、トーナメント大会に向けて、「やるぞ」という気持ちを高揚させられなかったこと。
反省その❷
 ①や②の一人練習は、やはり、リアル対戦をしたくて、ここに来ている子たちのニーズには合っていなかったこと。
反省その❸
 トーナメント大会では、一回負けたら、集中が切れてしまい、「応援」という気持ちになりにくかった。
反省その❹
 練習後、保護者の方から、「ライバル意識が大きくなってしまい、仲間意識が育っていない」との気づきも教えてもらった。確かに、長きにわたる休校期間中、オンライン練習を通じて、ライバル意識を強く持たせて、家庭練習を促していた。今、この子たちに育てるべきなのは、「仲間意識」の方なんだと思った。ライバルを蹴落として自分がその上をいくことを目指すのではなく、仲間と共に力を出し合い協力し合い、進めていけるようなメニュー開発が必要なんだろう。
 そこで、次は、「あー楽しかった。一緒に練習できる仲間がいて良かった!」と思えるような練習会にすべく、計画を書き出してみる。


「○色の部」流れ

  1. 今から取り組む色をくじで決める。
  2. 2人組を組む。(できれば、その色が得意ではない子がいるなら、得意な子とペアリングする。毎回、ペアは変えるようにする。)
  3. (ここからは、共有札を使用する。)ペアで、10枚ずつ分け合う。(ランダムに分けるのではない。自分が得意な札や好きな札を、自分の札にするように、選んでいって良い。好みが重なったら、譲り合うと良い。)
  4. 自分が選んだ10枚で「記おく力あっぷっぷ」を行う。(ペアに確認してもらいながら、アイクローズでポインティングしながら、上の句5文字を言い当てていく。ペアの子は、言い当てた札を裏返していく。全体で一斉に初めて、タイム測定してもいいかも。)
  5. 自陣ベスト10」を2試合行う。(ペアはまだ向き合っていない。隣同士で同方向を向いて行う。空札の時も、右奥をタッチするので、全員が常に手を動かすことになる。遅い子は一目瞭然、という状況なので、少しでも素早くしなきゃという緊張感が生まれるはず。
  6. 今回ペアで行うのは、ここまで。※次週は、さらに、新メニューを考えたい。(例①「対面同時ポインティング」=向き合って、指導者が読み上げる札を2人で同時に指差す。例②「相手陣取り」=対面した状態で、相手陣の札のみ取って良い。)
  7. (「トーナメント大会」ではなく)「リーグ戦」を行う。全体で2つのリーグに分かれ、ローテーションにより、全員が本気の3試合を行う。

以上の過程を、色を変えて、繰り返す。(手の消毒は随時。)

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