【3番】歌の神様として扱われた!!柿本人麻呂!!
ジャンル:恋
時代:飛鳥時代
超要約: ながーい夜
歌の意味(子ども向け):長い夜。ひとりで寝るのは、さみしいなあ。
歌の意味:山鳥の尾の、長く長く垂れ下がった尾っぽのように長い夜を(想い人にも逢えないで)独りさびしく寝ることだろうか。
☟この首に関するクイズ
Q 山鳥とは、何の鳥のことか?
①キジの仲間
②スズメの仲間
③ホトトギスの仲間
A③ 「山鳥」はキジ科の鳥で雄の尾が非常に長いと言われる。そのため「長いこと」を表す時に使われる。
☆ゆかりの地巡り ⇨柿本神社(兵庫県明石市)
👇語呂合わせ(覚え方)
上の句の中に、「の」の字が4つも使われています。1人で過ごす夜の長さを、巧みに表しているのです。そして、この上の句は、「長々し」の語を、美しく導き出す役割をしています。このような役割をする7音以上の言葉を、「序詞(じょし)」または、「序詞(じょことば)」と言います。
この歌に登場する「山鳥」というのは、山の中に住んでいるキジ科の野鳥です。特徴は、オスの長く垂れ下がった尾で、体の半分以上の長さがあります。1mをこえることもあるそうです。オスとメスが昼間は一緒にいて夜になると谷を隔てて別々に寝る、と昔の人は信じていました。そのため、和歌では、離れ離れになった恋人の悲しさを詠むために使われます。
作者の柿本人麻呂(かきのもとのひとまろ)は、36歌仙の一人で、「万葉集」を代表する歌人です。平安時代から山部赤人(やまべのあかひと)と共に「歌聖(かせい)」として、敬(うやま)われました。平安末期になると、その肖像を祀(まつ)って供え物をし、歌人達が宴(うたげ)を営む「人丸営供(ひとまるえいぐ)」が盛んになったほどです。もう少し詳しくすると、「人丸影供」とは、柿本人麻呂の絵像を安置し、酒膳や香花を供えて催した歌合わせ・歌会。平安末期から中世を通じて流行したものです。「人丸供養」とも呼ばれます。
☝️柿本神社に行って来ました!
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