五色百人一首は、「目的」ではなく「手段」
百人一首から得るものはたくさんある。
大会に向けて親子二人三脚で頑張るという家庭がある。親は我が子のためにできることはしてあげる。子どもは自分のためだけでなく、親の期待に応えようとして、親のためにも練習を頑張る。そんな姿もあって良い。そのような親子愛を、美しいと思う。
しかし、大会においては、誰もがみんな「満足のいく結果」を得られるわけではない。
人生の厳しさを教えてくれるのも、百人一首だ。
負けた時に、悔し涙を流す子もいるし、ぐっと涙を堪える子もいる。
一方、勝った時にガッツポーズで喜びを表す子もいるし、喜びを噛みしめる子もいる。
様々な感情表現が見られるのも、大会ならではの光景だが、何度も大会を見てきて、今改めてこう思う。
『負ける経験は心をたくましくし、勝つ経験は努力の価値を教えてくれる。』
他にも、集中力も鍛えられるし、礼儀作法も身につく。
とにかく、百人一首から得るものはたくさんあるのだ。
私は、小学校教諭なので、クラスでも五色百人一首をしている。その際、常に意識しておこうと心に誓っていることは、「百人一首が強い子を育てるためにやるのではない。」「百人一首は、子どもを育てる「手段」なのだ。」ということである。教室においては、強い子も弱い子も、みんなそれぞれに得るものがあるのだ。
ただ、このオンライン練習会は、違うかな!?
参加してくれる子にとっては、百人一首をとことんやること自体が「目的」であるはず。だとしたら、「強くなること」を第一義にして、進めていこうと思う。
(結局タイトルと真逆のことが結論となってしまった…)
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