現在のオンライン教室 各メニュー解説(詳細)【ディープです!】

※時間のない方は、画像だけ、ごらんください🙇‍♂️

 私のオンライン教室では、幾つかのBGMや効果音を流します。参加者の子供たちには、リラックスして欲しいからです。札を取る場面では、自ずと集中し、緊張感もマックスになります。せめて、札を覚える時間や、取り終わった瞬間は、緊張をといてやらねば、40分間、心と体がもちません!!実際の大会においても、緊張と緩和を上手に切り替えられることが重要です。それをうまくできる子が、朝から晩までの1日の中で、ここぞというときにベストパフォーマンスを発揮することができるのだと思います。オンライン教室で身につけた切り替えのスキルを、大会の日に、発揮してくれならいいなあと思います。

 また、私のオンライン教室では、後述しますが、対戦形式はありません基本は一人練習です。お友達(ライバル)の状況は気になるでしょうが、お友達との競争ではありません比べるとしたら、過去の自分と比べて、自分の上達を感じて欲しいなあと思います。そして、何ヶ月後かには、今の自分よりも、余裕で取り切れるようになった自分に気付くことでも、上達を感じて欲しいと願っています。

                         ※画面中の数字は、やる順を表しています。

A 自陣ベスト10👉解説動画を作りました!

まずは、こちらの記事を読んでくださいね!👉「自陣ベスト10


 画面の吹き出しには、2色あります。上級者用の紫色と、初心者用の緑色です。その判断をするのは、指導者ではなく、親ではなく、子供自身です!

 なぜ、この2色あるかというと、初心者も上級者も、一緒に練習する中で、共に上達することを目指しているからです。学校の授業で、よくある光景(よくあっちゃいけないのだけど・・・)として、解き方がわからない子のために先生が丁寧に丁寧に説明をする。もう解き方がわかっている子にとっては退屈な時間になってしまう・・・。(できない子もできる子も、どちらも満足させるのは、一工夫が必要です。)現代は「共に学ぶ(学び合う)」がキーワードとなる時代です。このオンライン教室も、「初心者向け」と「上級者向け」を分けてしまおうと考えた時期もありました。しかし、どちらもが満足できるメニューを作り上げたいという思いを捨てきれずに、追究してきました。まさに「ユニバーサルデザイン」です。(昨年度は、「一人打ちユニバーサル」というメニューまで、作ったくらいです!!)

 初心者と上級者が、共に満足できるメニュー作りを目指した理由はもう一つあります。それは・・・、初心者が上達する時には、上級者の姿を見ることが、もっと言えば、その上級者の姿を見てあこがれることが必要不可欠だからです。(あこがれ力」が強い子は、きっと上達すると考えています。)また、上級者にとっても、初心者の上達ぶりから受ける刺激は、必ず意味のあることです。お互いにWIN⇄WINの関係になることができるはずです。だからこそ、このオンライン教室では、実力が様々な子が、一堂に会して、練習していきたいと思います。

 前置きが長くなりました・・・。「自陣ベスト10」についてです。このメニューは「自陣に強くなる!」ことを強化します!自分が好きな札を最大10枚選び、並べ方を決めます。一度ここで決めた自陣の配置は、この後のメニューBやCでも同じです。そうすることで、たとえ初心者でも、自陣の札の配置が(ある程度)頭に入ります。「自陣の札の配置を覚えたら、読まれた瞬間に反応できるようになるんだ!」ということを体感でき、また「自陣の配置を覚えることって大事だな!」とその重要性を実感できるはずです。そうです!このメニューAとメニューBやCはセットになっている、つまり、全てを行うことで、最大限の成果を発揮できるようになっています!

 さて、実際の試合では、札が配られてから、試合開始まで1分前後しかないはずです。また、自陣も敵陣も同時に並びます。なので、ここで、本当に目指したいのは、自陣の札は、自分が置いた瞬間に覚えられる「場の暗記力」です。そして、その「場の暗記力」が身についているかを、「ポインティング」で確認することができます。ここで書いた「覚えられる」とは、「(決まり字を聞いて)反応できる」というところまでを含んでいます。決まり字を聞いた瞬間に、自陣の札にタッチできるようになっていれば、かなりの「自陣キープ力」が育っています。

 もうここまでできるようになれば、次の段階として、対戦相手のいる試合において「攻め込んでいける状態」を目指していきます。敵陣をねらって取れたとしても、自陣を簡単に抜かれてしまうようでは、強いとは言えないし、勝率は決して高くはありません。私が考える「強くなるための12の力」の中でも、特に「自陣キープ力」は、大事ですよ〜!

 このメニューにおいて、自分の好きな、あるいは得意な札を、選ぶ理由は、2つあります。1つ目は、場の暗記がスムーズにいき、一人練習で繰り返し取り組む際に苦にならないからです。ですから、上級者(「ポインティング」が、決まり字を聞いた瞬間にできるようになった人)は、ランダムに10枚を選んでも良いかも知れません。2つ目は、単に自分が選んだ札のみでやる練習って楽しいじゃないですか!?食事で例えたら、好きな食べ物ばっかり食べていいなんて、最高じゃないですか!?(ずーとそれなら、偏ってしまいますが…)普通なら10枚を「分け与えられる」のですが、自ら「選び出す」と言う主体的な行為が、練習意欲の向上にもなるのだと思います。

 その次に行う「ターンオーバー」は、自陣札への反応が少しでも遅れたら、ひっくり返しが”後追い”となってしまいます。私が最も重要と考えている”自陣札への瞬間的な反応”ができているかどうか、「ターンオーバー」により「一目瞭然」となります

 さらに、続けて行う「ハンティング」は、「ポインティング」やた「ターンオーバー」と違い、「必ず手を出すこと」が前提です。じっとしていては、いけないのです!実際の試合でも、たとえ相手に取られたとしても、その際、手を出していけば、相手にかなりのプレッシャーを与えることができます。そうすると、相手のお手付き確率も上がるものです。(本当に強い人は、これぐらいのプレッシャーでは、お手付きはしませんが!)ベルを入れている理由は、難易度を上げて上級者にも楽しめるようにするためと、初心者が遅れていても少し待ってあげられるため、そして、読むスピードをワンランク上げるよと知らせるための3つの理由からです。

 おまけ要素として、18枚読んだ時点で、自陣が全部売り切れた人にラッキーPをあげるということにしています。今までの実戦でのゲット率は、「.340」(大体3回に1回)です!←まあまあラッキーなことなんですね!【6月中旬から休止】


× はじめの10枚取り⇦現在は行っていません!

 京都東山チームを指導していらっしゃるI先生から学ばせてもらったことがきっかけとなりました。I先生は、20枚並べた状態で、はじめの10枚を読み上げていき、何枚とれたかを記録させていました。その練習風景を見学させてもらった時は、目から鱗でした!「そっか、17枚全部取らせる必要はないんだ!」「はじめの10枚、つまり、試合の前半ってことか・・・」という感じでした。I先生は、「かささぎの~しろ」「さびしさに~いずこ」という感じの”時短読み”をしていました。(←この時短読みも、大いに参考になりました!)

 当時、私のオンライン教室に参加している子は、全員が上級者レベルでしたので、上の句5文字をトップスピードで読み上げることにしました。これで、本当に10枚とも取り切れるものだろうか???それができる子は、まぎれもなく強い(少なくとも試合前半の強さは証明されたようなものだ!)と言って良いと思います。いきなりトップスピードで読み始めるのは、その難しさが分かっているだけに、心を鬼にしないとできないことです。一枚でも取り遅れると、次々と読まれる札を聞き逃してしまうので、開始時の緊張感は最大レベルだと想像できます。一人練習でありながら、試合のような緊張感を作り出せれば、かなりの「集中力」も鍛えられていることでしょう。

 このメニューは「試合の前半に強くなる!」ことを強化します!「はじめの10枚」を取り切るためには、メニューAの自陣配置が完全に頭に入っており、「自陣キープ力」が高い状態でなければできません。さらに、ほぼ暗記時間がないので、敵陣の10枚を高速で見渡しながら読まれた札を見つけ出す「札認識力」が育っていないとできないはずです。(「札認識力」を育てるためには、毎日札流しをすることです!)逆の言い方をすると、ほぼ暗記時間がない状態で始めることにより、意図的に「札認識力」を鍛える状況(眼球を広い範囲、高速で動かす必要性)を作り出しているのです!

 ちなみに、「3枚目は何?」と確認することで、取った札を綺麗に重ねていくことをも、暗に要求しています。


B 3枚予告

まずは、こちらの記事を読んでくださいね!👉「3枚予告

 もともとこのメニューは、リアル練習での対戦形式で行うメニューでした。「予告」の段階で、札確認をすることで、初心者でも、反射神経さえよければ、上級者から取ることができるわけです。(もっと初心者向けにするなら、「2枚予告」というやり方もできます。)その際、自分に近い自陣札は確実に取れるように意識を持ちながら聞き分ける、という取り組みをすることで、「聞き分け力」「自陣キープ力」を鍛えることができます

 このメニューは「試合の後半に強くなる!」ことを強化します!試合の後半と言えば、札が少なくなってきて、決まり字も変化していき、一瞬の差で札を取れるか明暗が分かれることになります。試合の後半に強くなるためには、決まり字を聞いた瞬間に取る、という「聞き分け力」を鍛える必要があります。(試合に勝つ子は、ほぼ例外なく試合の後半に強い子です。

 この「3枚予告」のメニューが「試合の後半に強くなる」ために適している理由は次の3つです。

 1つ目が、3枚予告した段階で、出札の確率は3分の1とかなり限定されることになります。この限定された状況を繰り返し、数多く経験することができます。いわば、試合の後半の状況を意図的に作り出しているのです。

 2つ目が、予告後は、「決まり字」で読み上げます。(その後、確認のために5文字でも読みます。)そして、その決まり字は、出札の状況に合わせて変化させていきます。

例)予告「ながからむ」
    「ながらえば」
    「なげけとて」 
  読みます「ながか、ながからむ」
 「なが(←決まり字変化)、ながらえば」

ですので、予告する3枚の中には、友札を入れ込んでいくようにします。

 3つ目が、取る瞬間には「アイクローズ」(目をとじてやること)をおススメしています。あえて、視覚に頼らない状況を数多く繰り返すことで、聴覚を最大限に開発することができます。実際の試合を想像してみてください。8枚対8枚。17枚目が読み上げられる。その時、目を開けていると、聞いてから手を伸ばす際、「目で確認する」という作業が入ってしまいます。(大事に行こうと思えば尚更そうなります。)その瞬間が相手より遅れを生じてしまうのです。このような状況では、目を閉じて取れる子の方が、速いです。なぜなら、「目で確認する」という作業がないのですから

 おまけ要素として、自陣が全部売り切れた人にラッキーPをあげるということにしています。メニューA以上に低確率で、今までの実戦でのゲット率は、「.177」(大体6回に1回)です!←本当にラッキーなことなんですね!【6月中旬から休止】


C 「元祖」一人打ち敵陣100%

まずは、こちらの記事を読んでくださいね!👉「一人打ち敵陣100%

  「自陣ベスト10」の応用メニューとして、このメニューが生まれました。「自陣ベスト10」では、自陣配置を固定することを重視します。その逆で、敵陣配置を、毎回変えることで、「リセット力」を鍛えることをねらっています。 

 「敵陣100%」というのは、読まれる瞬間の意識「自陣0、敵陣100」(自陣の札なら、読み上げを聞いた瞬間、目で確認しなくても、手を伸ばして取ることができる)を表しています。私は、この配分が”理想”だと考えています。実際は、「自陣20、敵陣80」くらいかも知れませんが、それでは、敵陣を取り切れなかったり、自陣を取られすぎたりしてしまう、つまり、中途半端な戦いになり、後悔を残す結果となることがあるのです。そこで、あえて「自陣0、敵陣100」を理想として掲げていきたいと思っています。

 「元祖」とついていますが、このメニューが生まれた後に編成したBのメニューにおいても、「自陣0、敵陣100」が当てはまるので、あえて「元祖」とつけて、メニューBと差別化を図っているだけです。深い意味はありません!

 メニューBと似ていて、暗記時間がほぼない中で、敵陣を見渡しながら、「札認識力」を最大限に発揮しながら、取っていくことになります。

 また、メニューB、そしてこのメニューCを、敵陣を毎回変えてやることにより、「リセット力」を”少しだけ”鍛えられるかなと思います。(しっかりと「リセット力」を鍛えるには、一度敵陣の配置をしっかり暗記して、二度目を行うというのが良いと思います。それに加えて、自陣配置も変えて行う、という自主練習が必要になるかと思います。「暗記」と「忘却」を繰り返すという経験値が必要です。)


 以上、A~Cのメニューを詳しく解説してきましたが、いかがでしたか?これだけで、オールマイティ―(誰にでも上達が期待できるもの)ではないかも知れません。鍛えどころが、人によって違うのは当然なので、そこは自主練習で意識して取り組んでもらえればと思います。


 上に紹介してきたのは、青色のメニューですが、練習色は変わっても、メニューの流れは同じです。
 上級者にとっても、初心者にとっても、有意義な練習会を目指しています。そのためにも、同じメニューでも、取り組み方を変えています。

 ⭐️初心者🔰→緑色の吹き出しを、
 ⭐️上級者 →紫色の吹き出しを、

参考にしてください。 


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