【96番】承久の乱を失敗に終わらせた!!入道前太政大臣!!


ジャンル:他
時代:鎌倉時代 
超要約:老けたなあ

歌の意味(子ども向け):雪のように降るのは桜?いや、古びてゆくのは私か。

歌の意味:桜の花を誘って吹き散らす嵐の日の庭は、桜の花びらがまるで雪のように降っているが、実は老いさらばえて古(ふ)りゆくのは、私自身なのだなあ。
☟この首に関するクイズ

Q 作者が京都に建てた寺は、後に有名な寺となった。何か?

A 金閣寺
 作者は61歳で出家し、現在の京都市北山に西園寺を建てて住んだ。豪奢なこの寺は、後に足利義満が譲り受けて別荘としている。あの有名な金閣寺である。

👇語呂合わせ(覚え方)


 桜の花を誘って吹く風が、庭一面を雪の降るように真っ白にしている光景を「花さそふ嵐の庭」と見事に表現しています。この桜吹雪のイメージが、栄華を極めた作者の耽美の心と重なり、また、下の句では、権力ではどうすることもできない老いのおとずれがしみじみと詠まれています。

 「ふりゆく」は、「(花が雪のように)降りゆく」と「(わが身が)古りゆく(年老いていく)」とを掛けています。「雪」は、散る桜の例えです。

 作者の入道前太政大臣(にゅうどうさきのだいじょうだいじん)とは、藤原公経(ふじわらのきんつね)です。後鳥羽院と順徳院親子が倒幕を企てた承久の乱(1221年)の計画を知ったため幽閉されます。しかし幕府に情報を洩らして乱を失敗に終わらせ、その功績で太政大臣にまで昇りつめた人です。京都・北山の西園寺(さいおんじ)を建てました。作者は61歳で出家し、現在の京都市北山に西園寺を建てて住みました。豪奢なこの寺は、後に足利義満が譲り受けて別荘としています。あの有名な金閣寺のことです。

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