【82番】夢枕に立つほど和歌に熱心!!道因法師!!


ジャンル:恋
時代:平安時代 
超要約:なぜか涙が

歌の意味(子ども向け):悲しみたえられず、こぼれるよ涙が・・・。
歌の意味:つれない人のことを思い嘆きながら、絶えてしまうかと思った命はまだあるというのに、辛さに絶えきれずに流れてくるのは涙だったよ。
☟この首に関するクイズ

Q 作者は歌に熱心で、毎月神社にお参りしていた。〇か✖か?

A 〇
 80歳を過ぎてから出家した。晩年は比叡山に住んだが、非常に長命で元気で、90歳を過ぎてから耳が遠くなっても歌会に出て講評を熱心に聞いていたそう。
 本当に歌好きだったからか、死後、千載集に多くの歌が掲載されたのを喜び、選者・藤原俊成の夢に出てきてお礼を言ったという逸話が残っている。
👇語呂合わせ(覚え方)


 「思ひわび」は、恋人が自分につれなくなったために生じたなげきです。恋のなげきにたえる「命」と、たえきれない「涙」とを並べて、つらい片思いの気持ちを詠んでいます。

 作者の道因法師は、和歌の道に熱心な人でした。出家前の俗名は、藤原敦頼(ふじわらのあつより)と言い、右馬助(うまのすけ)という、馬に関する仕事をしていました。七、八十才になるまで、りっぱな歌を詠ませてくださいと祈るため、徒歩で住吉神社に毎月お参りしたという話が残っています。出家をしたのは、80歳をこえてからのことです。また、晩年は比叡山に住みましたが、非常に長命で元気で、90歳を過ぎてから耳が遠くなっても歌会に出て講評を熱心に聞いていたそうです。それから、藤原俊成(ふじわらのとしなり)が「千載(せんざい)和歌集」を作っていた時の事。道因の歌を18首選ぶと、夢の中に死んだ道因が現れ、泣いて喜びました。死後も歌にこだわる道因を、俊成はあわれに思い、もう2首選び全部で20首にしたのだと言われています。





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