【79番】和歌の家元制度を発展させた!!左京大夫顕輔!!


ジャンル:秋
時代:平安時代 
超要約:月チラの秋

歌の意味(子ども向け):雲間から差し込む、月のひかりの美しさよ・・・。

歌の意味:秋風に吹かれて横に長くひき流れる雲の切れ目から、洩れてくる月の光の、澄みきった美しさといったらどうだろう!

☟この首に関するクイズ

Q ここでの「影」の意味は?
①陰
②光 

 A ②

👇語呂合わせ(覚え方)


 たなびく雲の間から、ほんのわずかの間、顔を出した月の光の美しさを詠んだ歌です。秋の月を詠んだ歌には、ものさびしい気持ちをたくしたものが多いのですが、これはそういった感情を入れずに、素直に風景だけを詠んでいます。技巧がほとんどなく、リズムもすっきりしているので、わかりやすいです。

 「月の影」は、「月の光」を意味しています。また、「さやけさ」は、「澄みわたってくっきりしていること」という意味です。

 作者の左京大夫顕輔(さきょうのだいぶあきすけ)とは、藤原顕輔(ふじわらのあきすけ)のことで、父の藤原顕季(ふじわらのあきすえ)がおこした歌道六条家(かどうろくじょうけ)を継ぎました。崇徳天皇の命令で「詞花和歌集」をまとめました。

 この頃には、和歌の世界にも家元制度ができていたことに驚きました。


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