【78番】官位には恵まれなくとも歌合で大活躍した!!源兼昌!!


ジャンル:冬
時代:平安時代 
超要約:鳥うるさい

歌の意味(子ども向け):鳥の鳴き声に、眠れなかっただろうなあ、須磨の番人は。
歌の意味:(冬の夜)淡路島から渡ってくる千鳥の鳴き声に、幾夜目を覚まさせられたことだろうか、須磨の関守は。

☟この首に関するクイズ

Q この歌の季節はいつか? 

 A 冬
「千鳥」とは、水辺に住む小型の鳥で、群をなして飛ぶ。
 歌の世界では、冬の浜辺を象徴する鳥で、妻や友人を慕って鳴くもの寂しいもの、とされている。 

👇語呂合わせ(覚え方)


 千鳥は、冬、水辺にむらがる鳥で、悲しそうな鳴き声から、妻や友を恋しく思って鳴くと言われていて、古くから歌や文学の中で取り上げられてきました。

 「須磨」は、「源氏物語」の主人公の光源氏が、罪に問われて、都を離れてしばらく過ごしたところとして有名です。須磨の関守の番人は、光源氏と同様に、夜の寒さに震えながら、孤独な気持ちで過ごしたのだろうな、と作者が想像して詠んだ歌です。藤原定家は、この歌をとても気に入っていたと言われています。

 作者の源兼昌(みなもとのかねまさ)は、源俊輔(みなもとのとしすけ)の子。宇多天皇の子孫にあたりますが、官位には恵まれなかったそうです。藤原忠道(ふじわらのただみち)(76番)が開いた歌合などで「兼昌入道」などと称し、大活躍しました。後に出家してお坊さんになりました。


0コメント

  • 1000 / 1000