【67番】歌でさらりと優雅に断った!!周防内侍!!
ジャンル:他
時代:平安時代
超要約:遠慮します
歌の意味(子ども向け):かるがるしいお誘いなんか、お断りよ!
歌の意味:短い春の夜の、夢のようにはかない、たわむれの手枕のせいでつまらない浮き名が立ったりしたら、口惜しいではありませんか。
☟この首に関するクイズ
Q 眠たくなって「枕が欲しい」と言ったのは、作者である。〇か✖️か?
A 〇
👇語呂合わせ(覚え方)
2月ごろの月の明るい夜に、二条院のもとで、人々が夜通し話をしていた時に作られました。作者が「枕がほしい」とつぶやいた時のことです。それを聞いていた大納言藤原忠家(ふじわらのただいえ)(※1)が「これを枕にしなさい」と自分の腕を御簾(みす)(※2)の下から差し入れてきました。そこで、この歌をとっさに詠んで、「いえいえ、このようなことで恋のうわさが立ってしまったら、残念ですから、ご遠慮します。」と、誘いをかわしたということです。
※1藤原忠家は、藤原道長の孫で、藤原定家(97番)の曾祖父にあたります。
※2「御簾(みす)」というのは、目の細かな「すだれ」のことで、例えば、男性がいるところと女性がいるところを分けるものです。御簾は、透けてうっすらと向こうが見えるようになっているので、大体は向こう側の様子が分かるようになっています。すだれの尊敬語にあたります。
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