【58番】紫式部の娘!!大弐三位!!


ジャンル:恋
時代:平安時代 
超要約:更々忘れぬ

歌の意味(子ども向け):あなたを忘れたりなんか、しません!
歌の意味:有馬山の近くにある猪名(いな)にある、笹原に生える笹の葉がそよそよと音をたてる。まったく、そよ(そうよ、そうですよ)どうしてあなたのことを忘れたりするものですか。

☟この首に関するクイズ

Q 作者は、あの有名な紫式部の友達である。〇か✖か? 

A ✖
紫式部の娘である。

👇語呂合わせ(覚え方)


 最近、作者のもとへ来なくなった恋人が、「あなたの心変わりが心配で、なかなか行けません。」と言ってきたので、この歌を詠み、「私があなたをどうして忘れるでしょうか。忘れたのは、あなたの方でしょう!?」とやり返している歌です。

 作者の大弐三位(だいにのさんみ)は、生没年不詳で、本名は藤原賢子(ふじわらのかたこ)です。紫式部(57番)と藤原宜孝(ふじわらののぶたか)の娘です。藤原宜孝は、賢子が幼い時に亡くなったので、母の式部は、一人娘の教育に大変気を遣ったそうです。母は、16歳の時に他界しました。30代半ばで結婚した夫の地位が「正三位(しょうさんみ)・大宰大弐(だざいのだいに)」という地位だったので、こう呼ばれました。


 「有馬山」とは、兵庫県神戸市有馬町の有馬温泉あたりの山のことです。万葉の昔から「猪名」と「有馬山」は一対にして詠まれることが多い場所です。

 「猪名の笹原」は、かつて伊丹市周辺に広がっていたと伝えられる草原です。

0コメント

  • 1000 / 1000