【21番】父と共に道連れ出家した!!素性法師!!


ジャンル:恋
時代:平安時代 
超要約:この嘘つき 

歌の意味(子ども向け): 待つ女性って、ほんとにせつなくてつらいもんですよね。
歌の意味:「今すぐに参ります」とあなたが言ったばかりに、9月の夜長をひたすら眠らずに待っているうちに、夜明けに出る有明の月が出てきてしまいました。
☟この首に関するクイズ

Q 百人一首が詠まれていた平安時代は、夫婦はいっしょに住んでいた。〇か✖か? 

A ✖
 夫は妻の住んでいる家(やしき)を夜たずね、朝帰るという、 「通い婚(かよいこん)」が普通。
 デートも、昼間男女が会うことはなく、夜に彼女の家を訪ねるのが普通だった。
  👇語呂合わせ(覚え方)


 作者は男性ですが、女性が恋の訪れを待つ心情を詠んでいます。恋人がなかなか来ないために、秋の一夜を待ち明かしたと解釈するのが一般的ですが、何ヶ月も恋人を待ち続けた、と解釈する説もあります。

 作者の素性法師は、僧正遍昭(12番)の子です。父の勧め?命令?で出家しました。父親が出家する際「法師の子は法師になるがよき」と道連れにされたという話が伝わっています。出家した後は雲林院(うりんいん)別当に任ぜられ、大和国石上(現在の奈良県天理市)の良因院の住持となりました。(👉良因院跡のレポート)三十六歌仙の一人で、宇多天皇の時代に上皇の御幸で歌を詠むなど活躍しています。

 僧侶といえば、俗世間から離れたイメージがありますが、この時代はそういう意識は薄く、彼も歌や書を武器に、自由に生きたということです。



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