2020.09.20 23:15【20番】平安時代1のプレイボーイはこの方だ!!元良親王!!ジャンル:恋時代:平安時代 超要約:逢って死ぬ 歌の意味(子ども向け):どんなにボロボロになっても、あなたに会いたい!歌の意味:これほど思い悩んでしまったのだから、今はどうなっても同じことだ。難波の海に差してある澪漂ではないが、この身を滅ぼしてもあなたに逢いたいと思う。☟この首に関するクイズ Q 作者は、いくつの恋愛の歌を作ったか?①10 ②20③30 A ③ この歌は、作者元良親王が時の宇多天皇の愛妃、京極御息所との不倫が発覚したときに詠んだ歌である。 👇語呂合わせ(覚え方) 作者の元良親王(もとよししんのう)は、陽成(ようぜい)天皇の第一皇子。父親が廃位された後に生まれたため天皇になれなかった、不運な皇子です。 しかし、女性なら手当たり次第!というほどの平安時代1のプレイボーイ!多くの女性と恋をして、約30の歌を残しました。また、違う文献によると、およそ30人ほどの女性と恋に落ちたということです。今昔物語には、「いみじき好色にてありければ、世にある女の美麗なりと聞こゆるは、会ひたるにも未だ会はざるにも、常に文を遣るを以て業としける」と書かれるほどでした。 陽成天皇の次は、光孝天皇、その次は、宇多天皇でした。その宇多天皇の愛するお妃(きさき)=京極御息所(きょうごくのみやすんどころ)、を好きになってしまった元良親王。禁断の恋ですね。この歌は、この禁断の恋が、世間に知れ渡ってしまった時に、元良親王から、京極御息所へ送られたものです。「わびぬれば」は、「思い悩んでいるのだから」という意味だそうです。下の句では、はげしい決意が表れています。 京極御息所は、たいへんに美しい女性だったそうです。その美しさを表すエピソードとして、例えば、次のようなものがあります。志賀寺上人という、生涯女性と付き合わなかった90歳にもなるお坊さんが、牛車に乗った御息所に一目惚れ。お坊さんは、自分の恋心を伝えるために、御息所の住まいまで行き、庭の木のそばで一日中立っていたとか。このように、偉い人が、社会的な立場を鑑みず、会いたくなってしまうほどの美人だったということです。 約30人ほどの女性と恋をしたという元良親王。その中でも、この京極御息所は、ただの1人ではなかったんだろうなと、この歌から感じ取ることができます。0コメント1000 / 1000投稿
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