【17番】伝説の美男子プレイボーイ!!在原業平!!


ジャンル:秋
時代:平安時代 
超要約:空前の紅葉 

歌の意味(子ども向け):神様だって見たことがないくらい、美しい!
歌の意味:さまざまな不思議なことが起こっていたという神代の昔でさえも、こんなことは聞いたことがない。龍田川が(一面に紅葉が浮いて)真っ赤な紅色に、水をしぼり染めにしているとは。
☟この首に関するクイズ  

Q 作者は、どんな人か?
 

A 在原業平は平安時代を代表する美男子で、恋多き人であった。「伊勢物語」の主人公のモデルとされ、この歌を捧げた天皇の女御・二条の后とも実は恋愛関係にあったそうである。

👇語呂合わせ(覚え方)


 紅葉の名所である奈良県生駒郡の竜田川に、紅葉が流れる風景を詠んだ一首です。この歌は「屏風歌」です。屏風歌とは、屏風に描かれた絵に合わせて、その脇に和歌を付けたものです。つまり、実際の竜田川を見たのではなく、作者の在原業平が見たのは、二条后(きさき)=藤原高子(ふじわらのたかいこ)の家にあった屏風絵です。(2人は恋仲でした。)

 

 竜田川の西側一帯を「竜田山」と呼び、ここも紅葉で有名です。

 県立竜田公園一帯は、紅葉の名所として、ぜひ訪れたいスポットです。

 ちなみに、「竜田揚げ」は、肉や魚を醤油とみりんで味付けして揚げたものですが、あがった色が赤っぽいので、紅葉の色の連想から、こう呼ばれるようになったそうです。


 作者の在原業平(ありわらのなりひら)は、大変な美男子であったと言われており、恋愛経験も豊富だったということです。例えば、恋愛相手となったのは、天皇のお后候補や、伊勢の斎宮(さいぐう)などです。そして、この業平をモデルとして「伊勢物語」が書かれたそうです。

 『伊勢物語』とは、平安時代に広く知られた和歌をもとにした短編歌物語集です。125段からなり、各段の多くは「昔、男ありけり」で始まります。ある男の生涯にわたるロマンチックな恋愛物語が中心となって描かれています。作者は不明で、業平本人という説もあります。

 当時(平安朝)の"イケメン"の条件として、「風流がわかって、歌が上手いこと」というのがありました。業平は、その意味でもイケメンであり、六歌仙や三十六歌仙に選ばれており、情熱的で美しい歌をたくさん詠んでいます。


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