【12番】小野小町と恋人同士だった!?僧正遍昭!!
ジャンル:他
時代:平安時代
超要約:アンコール
歌の意味(子ども向け): 今日の舞姫たちは、本物の天女のようじゃ。
歌の意味:天を吹く風よ、天女たちが帰っていく雲の中の通り道を吹き閉ざしてくれ。乙女たちの美しい舞姿を、もうしばらく地上に留めておきたいのだ。
☟この首に関するクイズ
Q ここでの「をとめ」とは何か?
①老婆(ろうば)
②若い日の作者
③天女(てんにょ)
A ③天女
実際には、舞を踊る少女のことである。
☆ゆかりの地巡り ⇨雲林院(京都府京都市)
👇語呂合わせ(覚え方)
「天津風(あまつかぜ)」とは「空高く、天を吹く風」のこと。「雲の通ひ路(かよひじ)」とは、雲の中にある、天上と地上を結んでいる通路のことで、天女がそこを通って天と地を行き交うと考えられていました。
陰暦11月(今で言う12月頃)に行われる新嘗祭(にいなめさい)で舞う4〜5人の未婚の女性で貴族や国司の美しい少女が選ばれました。新嘗祭とは、稲の収穫を祝い、翌年の豊穣を祈願する、宮中では最大の儀式です。地上のその舞姫の姿を、天女に見立てて詠むなんて、よほど幻想的だったに違いありません。この歌は、作者が35歳で出家する前の歌です。なので、偉いお坊さんが若い子の舞を見ているのではありません。
作者の僧正遍昭は、六歌仙、三十六歌仙の一人です。仁明天皇(にんみょうてんのう)に仕えるエリートでした。しかし、天皇が亡くなり出家。比叡山の延暦寺に入り、後に「僧正」という高い位につきました。
出家する前は「深草少将」と呼ばれ、小野小町に恋する男として「大和物語」にも登場しています。小野小町とは、和歌を送り合う仲だったそうです。
僧正遍昭と小野小町、お二人にまつわる「百夜通いの伝説」につきましては、こちらの記事もご覧くださいね。
☝️雲林院に行って来ました!
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