【11番】当時ほぼ永久の島流しの刑を2年で許された!!参議篁!!


ジャンル:旅
時代:平安時代 
超要約:旅に出ます 

歌の意味(子ども向け):俺は、かならずもどってくるからな!
歌の意味:広い海を、たくさんの島々を目指して漕ぎ出して行ったよ、と都にいる人々には告げてくれ、漁師の釣り船よ。
☟この首に関するクイズ  

Q 作者は今から何をしようとしているのか?
①釣り   ②カヌー   ③島流しの刑
 

A ③
 作者が隠岐へ流される時に作り、京の宮廷の人々に送った歌である。
 内実を知らずに読むと「大海原へこれから漕ぎ出すぞ」という勇気凛々とした冒険の歌かと勘違いするかも知れない。しかし作者は流刑に処せられ、これから遠く寂しい離れ小島へ渡っていくのである。

👇語呂合わせ(覚え方)


 作者の参議篁(さんぎたかむら)は、昔は小野篁(おののたかむら)でした。(小野妹子の子孫です。)唐に行くことを命じられたものの、乗る舟のことで上役(嵯峨天皇)と争い、隠岐島へ流されました。この歌は、その時に都へ残してきた家族に向けて詠んだものです。

 当時、隠岐島は、果てしなく遠く感じられる島でした。島流しの刑(流罪)は、当時最も重い刑の一つで、一度流されると、もう生きて帰るのは難しいことでした。もう二度と都へ戻れないかもしれないという作者のつらい気持ちがあらわれています。

 篁は、2年後に許されて(文才を惜しまれ)、都に戻り、参議という高い位(大納言、中納言に次ぐ官職)につきました。


 金光寺(きんこうじ)山の頂にひっそりと建つ金光寺は篁の草創と伝えられます。

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