【8番】一首しか残してないのに「六歌仙」!!謎の多い喜撰法師!!
ジャンル:人生
時代:平安時代
超要約: 住めば都だ
歌の意味(子ども向け):いろいろ噂になっとるようですが、のんきにやってますわ。
歌の意味:私の庵は都の東南にあって、このように(平穏に)暮らしているというのに、世を憂いて逃れ住んでいる宇治(憂し)山だと、世の人は言っているようだ。
☟この首に関するクイズ
Q 作者は、世の中のことが嫌になって、この歌を歌った。〇か✖か?
A ✖
世間の人は、都から離れて宇治山に暮らしている私を評して、「あの人は憂し(宇治)、つまり世の中をうとましく思ってここに隠棲しているんだよ」と言う。
しかし私自身は、平穏無事に心のどかに暮らしているんだよ。喜撰法師はこのような心持ちを表現したくて、こんな歌を作ったようだ。
「やれやれ、人の噂とはしょうがないものだ」と、苦笑している法師の声が聞こえてくるような歌である。
👇語呂合わせ(覚え方)
ひょうひょうとした世捨て人感覚が出ている歌です。「しかぞすむ」に動物の「鹿」を掛ける説もあります。その場合、「私の庵は都の東南にある。鹿もいるし、私はこんなふうに楽しく過ごしていますよ」といった意味になります。(「都のたつみ」とは、「都の東南」という意味です。)
上地図にもあるように、喜撰洞というところが、喜撰法師が過ごしていたところ=「宇治山」だそうです。
そこへ行ったことのある方のレポートがこちらです。
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