【5番】本当に実在したのか!?猿丸大夫!!


ジャンル:秋  

時代:奈良時代 

超要約: ああ秋だな 

歌の意味(子ども向け): シカの声って、秋にぴったり!せつないぜ。

歌の意味:人里離れた奥山で、散り敷かれた紅葉を踏み分けながら、雌鹿が恋しいと鳴いている雄の鹿の声を聞くときこそ、いよいよ秋は悲しいものだと感じられる。

☟この首に関するクイズ 

Q ここで鳴いているシカは、オス?メス? 

A オス。メスが恋しいと鳴いているのである。

👇語呂合わせ(覚え方)


 ふみわけるほど紅葉がある、という状況から、季節は秋の終わり頃と考えられます。さて、紅葉を「ふみわける」のは、誰なんでしょう?作者でしょうか?鹿でしょうか?
ここでは、鹿と考えた方が自然なようで
す。 

 秋に草木の葉が色づくことを「もみづ」と言い、その名詞が「もみじ」。平安時代前半ぐらいまで、萩(はぎ)に代表される「黄葉」でしたが、楓(かえで)のような「紅花」となりました。
 和歌で度々登場する「鹿」は、ニホンジカです。秋に恋の季節を迎えると、ニホンジカのオスは、普段とは違う高い声で鳴いて、メスを探すそうです。恋人に会いたくても会えない、という状況を詠むために、このニホンジカを和歌に登場させることが多いです。
 
 作者の猿丸大夫の一生は謎に包まれています。生年も没年も、自分の本名も、実在したのかどうかさえも、はっきりわかっていないそうです。36歌仙の一人です。
 なお、哲学者の梅原猛は、著書『水底の歌-柿本人麻呂論』で柿本人麻呂と猿丸大夫は同一人物であるとの仮説を示しており、それに同調する人も少なくないそうです。
 いずれにせよ、猿丸大夫って、実は誰?って、いう話は、意外で、そんな謎って、面白いなあと思いました。

 紅葉の美しい色づく季節には、猿丸神社へ!行ってみたいものです。


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