【2番】碁盤の目の都=藤原京をつくった!!持統天皇!!


ジャンル:夏 

時代:飛鳥時代  

超要約: 洗濯日和だ 

歌の意味(子ども向け):緑の山に白い衣がなんてきれいなの。夏が来たわ!

歌の意味:いつの間にか、春が過ぎて夏がやってきたようですね。夏になると真っ白な衣を干すと言いますから、あの天の香具山に(あのように衣がひるがえっているのですから)。 

☟この首に関するクイズ 

Q 次の歌の季節は? 

A 夏
 季節ごとの数は、春が6、夏が4、秋が16、冬が6。夏が一番少ない。

👇語呂合わせ(覚え方)



 百人一首の中で、4首しかない、夏の歌です。

 歌人の持統天皇は、百人一首1番を謳った天智天皇の皇女です。天智天皇の弟=大海人皇子(おおあまのみこ)に嫁ぎました。天智天皇の死後、後継者をめぐり、壬申の乱がおきました。大海人皇子が勝利し、天武天皇となりました。天武天皇の没後、自ら即位し、史上3人目の女性天皇となりました。そして、藤原京を造営しました。また、日本で最も古い和歌集「万葉集」を代表する歌人でもあります。

 藤原京は、天武天皇(てんむてんのう)が都の造営を始め、その妻の持統天皇が完成させた都です。16年続きました。条坊制という、碁盤の目(ごばんのめ)状の都が造られたのは、この藤原京が初めてでした。

 この歌は、持統天皇が、自ら治める藤原京から天の香久山を見た時の様子が詠われているようです。天の香具山は、奈良県橿原市(かしはらし)にあります。神聖な山に対する「天の」と敬称がつくことから想像できるように、古代から神様が住んでいると信じられてきた山です。畝傍山(うねびやま)・耳成山(みみなしやま)と共に、大和三山(やまとさんざん)と呼ばれています。

 この山では、神事を務める巫女(みこ)達がいて、その巫女達の夏の衣か、あるいは、夏の神事に使われる布が「白妙(しろたえ)の布」ではないか、と考えられています。

 

 藤原京は、奈良市の南の方に位置しています。

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